
○大阪市内で一人暮らしをしていた頃、私が初めて購入した小径車です。
○なぜ「hideちゃん号」なのかと言うと、車体の色がショッキングピンクのメタリックで、今は亡きロック・ミュージシャン「hide」ちゃんの髪の毛の色と同じだったからです。
大阪ドームにほど近いマンションに、愛猫と一緒に引っ越した私。と、同時に「都市生活を満喫するには、なんかカワイイ自転車が要るわねぇ〜」と道頓堀のスポーツ・タカハシまで20分ほど歩き、自転車フロアを物色。
マンション下の駐輪場は狭いし、自転車なんてすぐに盗まれそうだし、エレベーターに大きな自転車を乗せて上がるのも不便。やっぱり、小さいのが便利だと判断して、小径車を購入したのでした。価格は確か3万円ほど。最近では1万円を切るのが当たり前の中国製の小径車でしたが、当時はまだまだ出始めで高かったのです。確か、店頭で一番安いコンビニくん(スポタカ・オリジナル折りたたみ小径車)ですら2万円近かったと思います。
フレームカラーは、メタリックのショッキング・ピンク!
大好きなロッカー「hideちゃん」の髪の色と似ていたのが気に入って購入しました。
新しい自転車に乗り家に着いた私は、早速、フレームの一番目立つところにhideちゃんがボーカルをつとめていたロック・バンド「hide
with spread beaver」のステッカーを貼りました。なかなかいい。自転車なんだけど、ロックしてる。私は自転車に「hideちゃん号」と名前を付けました。明日から、どこへ行くにもキミと一緒だ。よろしく!hideちゃん!とか思い、とても気に入っていました。
周りのみんなからも「カワイイ〜」と好評だったし、南堀江界隈を走っているだけで新聞のスナップ取材も受けたりもして、hideちゃん号への自信と愛情は深まっていきました。

しかし約半年後、彼氏(現:主人)が乗ってきたアレックス・モールトンAPBを見た私は、豹変してしまいます。hideちゃん号への愛情が、グラつき始めてしまったのです。
私たち二人が出会った頃、彼はラーレーの超古い自転車に乗っていたのですが盗難されてしまい、その代わりに「キミの小径車がカワイイ〜!からマネしちゃったぁ・・・」とか言って、APBを買ってきたのでした。ピカピカのAPBに乗って現れた彼を見た時「これは明らかにhideちゃん号に対する挑戦である」と私は思いました。何がカワイイ〜だ!
当時、私たちは熱心な近鉄ファンで毎日のように自転車で大阪ドームに通っていたのですが、私のhideちゃん号は、どう考えても彼のAPBより見劣りするし走りにくい・・・。ギアも付いてないし・・・。 しかし、野球シーズンが終わりに近づく初秋のある日、事件は起こりました。 「わー、最悪!」と言いながら、心のどこかでニヤついている私・・・。仕方がないから、私もモールトンでも買っちゃおうかしらん?なんて酔った頭で即座に思ってしまったのでした。ごめんよ〜「hideちゃん号」! 「hideちゃん号」は新聞にも載りました! 結果、オート・三輪(原付三輪車の後ろに幌と座席が付いた、タクシーみたいなの)をチャーター!して、自転車をロープでくくり付けて積載。かなりアクロバットな状態 次回予告
「これは明らかに不公平である」と思いました。でも、値段を聞いてビックリ!
行きつけの「まぐろの広政」という居酒屋さんで友人と飲んでいる間に、店の近くに止めていた「hideちゃん号」が盗まれてしまったのです。


このエピソードは今、思い出しても軽くムカつきます。往復72kmって・・・モールトンで走っても結構な距離ですよ・・・。本当に、私、無事で良かったです。よい子は決してマネしないでくださいね。
vol.3 想い出の自転車たち。(その3)
ありがとう「まぐろの広政号」(プジョー・クロス 26インチ)
えっ!モールトンじゃないの?「まぐろの広政号」とは?乞うご期待です!!