小径自転車、アレックス・モールトンのあるサイクリング・ライフ&オリジナルグッズをご紹介しています。

私たちの頼れる「アニキ」的存在、M氏のお誘いで、
伊賀上野から標高差約500mのおとぎ峠(御斉峠)にチャレンジすることに。
M氏のお友達が所属されているサイクリンググループ「転倒虫」さんに
ご案内いただいて、伊賀上野、おとぎ峠、信楽から加茂へと走るプラン。
ちなみに「転倒虫」さんは、ランドナーやロードの方が集っているグループ。
私たちモールトン組は大丈夫でしょうか?アニキ!!
「ひょーこーさ500mって、激坂じゃないのかしら?」
と多少の不安を抱えながら、秋の伊賀上野を目指した。

 今回の待ち合わせは「JR伊賀上野」駅に朝9時とのこと。私たちを含む大阪からの5人は、天王寺から大和路快速で加茂へ、さらにJR関西本線に乗り換えて向かうことに。
 朝6時前に起きて早速、大澤と一緒に自転車を輪行バックに入れる。「自転車持って、歩けるかな〜。不安やわ〜」と少々アピールしながら作業。結果、大と小、たいそうボリュームに差がついた輪行バックができあがり。私のバックには、フレームしか入っておりませんの。おほほ。

 天王寺からみんなで仲良く電車に揺られながら、今日のコースをチェック!「標高差500mって?」という話題から、今までに攻めた激坂談義で盛り上がりながらドキドキ、ワクワク。「加茂」駅に着いて、関西本線の気動車に乗り換え。なんともレトロな車内で、それぞれウィダー飲んだり、バナナ食べたりしてエネルギーを補給した。

 定刻、転倒虫のみなさんと私たちの合計11名が駅前に集合。ランドナー、ロード、モールトンと、ジャンルの違う自転車が次々に組み立てられた。ご挨拶とコース説明を済ませた後、いよいよスタート。距離は約60キロ、最初におとぎ峠を越えさえすれば、あとはラクラクとのこと。 
「よぉーし!がんばるもんね!」と走りだしたところ、じんわりとした上りが続いて、もう息があがってきた。峠の前からインナー使うのも・・・と思いながらアウターの軽いトコロで我慢。「これから先の峠、上れるのかしら?」とかなり不安になってきたところで、ようやく峠道の入口に到着した。

 あとは・・・アプローチであっという間にギアが無くなって、ひたすらクルクルクルクル。「のんびり行きましょう」という声に付いていきます。「ううう・・・」と苦しくなったところで、休憩。さすがランドナーのみなさん、ツボを心得ていらっしゃいます。「このお水、美味しいですよ〜」とわき水が飲めることも教えてくれた。

この峠、根性で越えましょう!壁みたいな坂が無いから、歩くような気持ちで気長に「クルクル」さえすれば上れるハズ。交通量もほとんどないし、とても安全。司馬遼太郎さんの「街道を行く」の舞台になったり、俳句の巨匠山口誓子さんの歌碑があったりと、歴史的にも由緒ある峠としても有名。もちろん、頂上から上野市を臨む眺めも素晴らしかった。


 峠をクリアしたあとは、田園風景のなかをひたすら下っていく。林道を抜けて、茶畑を抜けて、田んぼを抜けてと、心地いいライドを満喫。日本って、いいなぁ・・・と素直に思える風情を楽しむことができた。

先頭を行くリーダーさんは、ランドナーとアースカラーのファッションがマッチしていて、とても良い雰囲気。「いい道ですね。いっぱい、いろんなトコロを走っていらっしゃるんですか?」と話かけてみたところ「そうですね〜。のんびりですけどね〜」と穏やかに応えてくれた。

ランドナーとは、ツーリング用の自転車のこと。ドロップハンドルが付いてるから、一見するとロードっぽいけど、用途はまったく違う。旅の用意を積載して走れるキャリアや泥よけが付いていて、どこか懐かしい感じ。名前もフランス語で旅を意味する「randonnee」からきていて、速く走るよりも長距離の旅を楽しむことを目的とした自転車だ。
  そーいえば私の兄が中学生の頃、親にお願いしまくって買ってもらった自転車も、このタイプ。ランドナーが「サイクリング自転車」の代表格だった頃に魅せられた自転車少年たちも、もう立派な大人。今なお、当時からの根強いファンに支えられている自転車でもある。

 ふと、モールトンでイギリス〜オーストラリア横断、アメリカ大陸横断をされたコリン・マーチンさんのグリーン・バイクを思い出した。なんとなく、ランドナーの佇まいと共通するところがあると思う。自転車の旅、そして旅のための自転車・・・ロマンを感じちゃうな。いつか私もテントや寝袋をモールトンに積んで、冒険の旅をしてみたいと思った

やきものの里「信楽」駅に着いて、大きな狸ちゃんをバックに記念写真。駅周辺のやきもの屋さんで、食器棚に飾ったら良さそうな豆狸の置物を購入。観光気分を楽しんだ後、お昼に伊賀牛の焼き肉定食とビールをいただいて大満足!その後は、和束川に沿うように快調に走って、交差する木津川を越えてゴールの「加茂」駅に着いた。リーダーが最初におっしゃっていた通り、おとぎ峠以外はひたすら下るだけの心地よいコースだった。

 記念撮影の後、駅前の広場でそれぞれの自転車をパッキング。そうそう!忘れちゃいけないのが、今日は輪行ということ!という訳で、駅前の居酒屋さんでお疲れの乾杯を。車だとこうはいかないよね〜と、上機嫌になってしまった。

輪行が、好きになってきた加茂?な今日このごろ。
みなさん、ありがとうございました〜。
日程 2005/10/16
天候 晴れ
走行距離 60km
コース 御斉峠〜多良尾〜信楽〜清水橋〜和束〜加茂
時間 約8時間(休憩等を含む)